ラグドールが室内猫に適している理由と飼い方

 

室内猫としてぴったりなラグドール

ラグドールという猫を知っていますか?綺麗な毛並みで穏やかで優しい性格の猫です。多様なライフスタイルになってきましたが、今まで控えていたマンションなどの住居者でも比較的飼いやすく、躾もしやすいことから注目を浴びている品種です

 

ラグドールってどんな猫?毛並みや体の特徴

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長い胴体を持つ大型猫のラグドールは、おとなしく人との生活によく馴染み、集合住宅に暮らす人も多い現在のライフスタイルにもフィットしやすく飼いやすい種類です。

 

ラグドールの特徴


 
The Ragdoll Cat Breed

柔らかくてシルキーな被毛は、セミロングからロングまで様々な長さがあります。

体重:

雄:6〜9 kg
雌:4.5〜6 kg     ※10kgぐらいまで成長する場合もあります。

目の色:

ブルー

寿命: 14~16年

社会性/注目の必要性: 中程度.
抜け毛多い

被毛:

長さ:長毛
特性:シルキー
色:フロスト、ブルー、チョコレート、シール、レッド、ライラック、ブルークリーム、クリーム
パターン:バイカラー、ポイント、ミテッド
グルーミングの必要性:中~高い

公認:

猫種登録団体:
CFA、ACFA、FIFe、TICA

ラグドールは綺麗な青い瞳で、綺麗な白ベースの毛並み、長い胴体を持つ大型猫です。『布製のぬいぐるみ』という意味で、名前の通りふわふわと長い被毛でシルクのようになめらかです。いつまでも触って痛いほど気持ちのいい毛並みです。ラグドール自身もとても人懐っこい性格で、抱っこされて撫でてもらうのが好きな猫なので、長い時間飼い主の膝に乗って寝ることも多いそうです。

ラグドールはシルキーでふわふわとした長毛種ではありますが、手入れはそれほど難しくないのも室内猫として飼いやすいのが特徴でもあります。やや抜け毛が多いのは毛の多く長い猫なので仕方ありませんが、長毛種の猫なのも毛が絡みにくいのでお手入れが楽なのが嬉しいポイント。ただ、毎日のようにブラッシングはしてあげてくださいね。

 

体重はどれくらいになる?

見た目はふわふわとして長い毛並みなのですが、実際触ってみると特にオスはガッチリとしています。骨格がガッチリしており筋肉質な体質なので体重は見た目よりも重いかもしれません。平均的な体重は

  • オス:5.1〜7.2kg
  • メス:4.3〜5.7kg

と言われております。大きなオスになると10キロ超えることも。子猫の時にはあまり想像できないかもしれないのでこちらを考慮してか飼うことを検討した方がいいですね。しかも、他の猫に比べて成長が遅めとも言われており、3〜4歳で成長が落ち着くそうです。平均寿命は14歳と他の猫とさほど変わりません。

 

ラグドールの性格とは?

室内で飼いやすいと言われている所以としてとってもおとなしい性格をしています。猫の中でも珍しく、抱っこされるのが好きでまさに名前の意味どおり、布のぬいぐるみですね。
おとなしいという性格に加えて飼いやすいポイントは

  • 飼い主さんに従順
  • 運動がそこまで好きではない
  • いたずらをしない

という点です。マンションで飼ったとしてもドタドタと走り回ってご近所迷惑になることや爪を立てることなども少なく、躾もとってもしやすいです。

 

ラグドールの子猫の特徴

子猫の時は、もちろん成猫よりも活発で遊んでほしいと動き回ることも多いので他の子猫とそこまで変わりません。でも、子猫の時代から愛嬌があり、フレンドリーな性格をしているのが特徴です。よって子供への耐性も強いとも言われており、お子さんのいるファミリーにもピッタリ。また、知的な性格なので、トイレや爪研ぎなどはすぐに覚える傾向にあります。このような理由から室内で飼いやすい猫と言えます。

 

ラグドールとの暮らし方

肥満に注意!いっぱい遊んであげましょう
前述の通り、筋肉質で骨格もガッチリしています。筋肉も多いこともありタンパク質をしっかり摂るように心がけましょう。それと同時に下腹部に脂肪が溜まる傾向があります。まるで詰め物かのようなこの脂肪は、この品種では許容されるものですが、体重が増え過ぎたり、ボディ・コンディションを不良にしたりしていいということではありません。適切な栄養が摂取できるように食事は慎重に管理する必要があります。さらに性格的に運動をよくする方ではない子が多いので食事の脂質の量は気にして与えましょう。遊ぶときも寝転びながら遊ぶことも多いので運動量が少なくなりがち。肥満には注意してあげないと太りやすくなってしまいます。飼い主は、ラグドールと遊ぶためだけの時間を毎日作るぐらいの意識が必要です

 

ラグドールの毛並みのお手入れ

シルキーでふわふわ。ゴージャスで見事な被毛をしていますが、その見かけによらず、お手入れはそれほど難しくありません。被毛のもつれを防ぐため、また毛球症の予防のために毎日のブラッシングは怠らないようにしましょう。

 

ラグドールのかかりやすい病気

毛が長い猫が多くかかりやすい病気と同じく以下の病気に気をつけてあげましょう。

  • 尿路結石
  • 毛球症
  • 熱中症

尿管結石は他の品種の猫にも多いですが、病気を予防するためにはバランスの取れた食事(特にミネラルの摂取)、水分摂取や適度な運動が求められます。運動が苦手なラグドールは特に飼い主が毎日遊んであげる時間が必要ですね。また、ラグドールがかかりやすい病気として気をつけなければならないのが 

  • 肥大型心筋症
    です。肥大型心筋症は、心臓の病気。心の筋肉が分厚くなってしまう病気で、ラグドールがこの病気にかかりやすくなってしまうのは遺伝と言われています。購入する場合に、子猫や親猫の遺伝子を知っておく必要があります。きちんと遺伝子検査をしているブリーダーから購入する方がいいと言えます。

 

ラグドールの歴史

ラグドールは1960年代、アメリカのカルフォルニア地方で飼われていたシールポイントがベースとなっているといわれています。バーミーズ、バーマン、ペルシャンのミックスであると言われており、ラグドールの起源とされている猫はジョセフィン(ジョセフィーヌ)という名の白猫です。そのため、ラグドールはジョセフィンの娘たちとも呼ばれています。

ラグドールの生みの親、アン・ベイカーは、抱き上げられる動かなくなるほどおとなしい性質を見て、布のぬいぐるみという意味のラグドールと名付けました。この名前はアン・ベイカーによって商標登録されたため、この猫種にしか使うことができません。ラグドールにはカラーパターンについて極めて厳しい基準があり、同種以外との交配は許されていません。ただし、この品種にも新しいカラーが導入されつつあるので、現在ではラグドールは、昔よりもずっとカラフルになっています。

 

ラグドールにおすすめのキャットフードは?

ラグドールにおすすめのキャットフード

  1. 室内で飼育するブリティッシュショートヘアには、室内飼育の猫用に適した下記のフードがおすすめです。
    ヒルズ サイエンス・ダイエット 室内猫の毛玉・体重ケア アダルト 1~6歳 成猫用 チキン(インドアキャット アダルト)
  2.  

  3. 運動量が少なくなり肥満傾向にある場合は体重を管理するための専用フードを給餌するのが良いでしょう。
    ヒルズ サイエンス・ダイエット アダルト ライト 1~6歳 肥満傾向の成猫用 チキン

     

    ヒルズ サイエンス・ダイエット ライト 1~6歳 肥満傾向の成猫用 レバー&チキン

 

千葉 路子 『月刊WAN』編集長、『DOG FAN』編集長など、愛犬雑誌の編集に約30年携わってきました。現在は老犬2匹と暮らしながら、ペットのためのフィットネスを研究しています。ads@ka3.so-net.ne.jp

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