メインクーンの特徴と暮らし方

 

1. メインクーンってどんな子?魅力と特徴

テレビやインターネット上で取り上げられる「世界一体の長い猫」「世界一しっぽが長い猫」見たことありません?これらのギネスはメインクーンなのです。最新2019年度のギネス記録「世界最長の猫」はイタリア在住のメインクーン、バリベル君です。全長は120cmもあり、小学校2年生の男の子の身長と同じくらいだとか。これは稀なので全てのメインクーンがここまで大きくなることはありませんが、大型の猫であることは間違いありません。一方、性格はとっても穏やかで賢いと言われており、環境への適応能力も高いです。また、このやさしい性格からセラピーキャットとしても活躍している猫なので、家族にするにはとってもオススメな猫の一種です。


2. メインクーンの特徴とは?
 

メインクーンという猫の品種について、その魅力的な特徴や歴史などの情報をご紹介します。


メインクーンの特徴

メインクーンの猫種

アメリカ原産の長毛種と言われています。

体重:

オス:6〜8kg.
メス:4〜6kg
※10kgぐらいまで成長する場合もあります。

目の色:

カッパー、グリーン、ゴールド、オッドアイ

寿命:9~13年

社会性/注目の必要性:中~高
適応力があります。セラピーキャットとして活躍している猫もいます。 抜け毛:多い

被毛:

長さ:長毛
特性:直毛
色: ホワイト、ブラック、ブルー、レッド、クリーム、ブラウン、シルバー、トーティシェル、ブルークリーム、ゴールデン
パターン:ソリッドカラー、トーティシェル、バイカラー、トライカラー/キャリコ、タビー、スモーク、シェーデッド
グルーミングの必要性:高い

公認:

猫種登録団体:
CFA, ACFA , FIFe, TICA

メインクーンはアメリカ原産の長毛種です。体型は平均的に、雄:6〜8kg.雌:4〜6kgで10kgぐらいまで成長する場合もあります。猫の中でも中型から大型の猫で、雄の方が雌よりも時間をかけて大きくなる傾向があります。体型は長めの長方形をしており、尾も長めです。そのため、実際の体長よりも長く見えることがあります。メイクイーンを検索していると「でかい」というキーワードも同時に出てくるのですが。写真で見るよりも実際の見ると大きいと感じるかもしれません。がっしりした骨格を持つ筋肉質の体型をしています。元はというと、野外で生活していた猫でしたが、やがて農場や家庭でネズミ退治をするために飼われ始め、今に至ると言われています。頭は大きく、耳は高く立っています。横顔を見ると、大きな目の下にわずかなくぼみがあります。胸幅は広く、脚は太めです。

目の色はメインクイーンによって多少異なりますがカッパー、グリーン、ゴールド、オッドアイの子が多く、毛色はホワイト、ブラック、ブルー、レッド、クリーム、ブラウン、シルバー、トーティシェル、ブルークリーム、ゴールデンとさまざまです。そして、一番の特徴である被毛は、厚くて密ですが滑らかなシルキー・コートです。メインクーンの被毛で代表的な特徴は、腹部と脚の後ろではふさふさして長く垂れ下がっている(ズボンと呼ばれます)一方で、肩の上の被毛は短めになっているところです。寿命は9〜13年で、ほかの猫とさほど変わりません。

 

3. メインクーンの性格とは?

他の猫と比較しても社交性が高い猫と言えます。また適応能力も高いことから、セラピーキャットとして活躍していることも多い品種です。動物と触れ合うことで治療やリラックスの効果を引き出すアニマルセラピー。犬が使われることがほとんどですが、数少ないセラピーキャットとして活躍できるほどの穏やかさを持ち合わせているのがメインクーンです。
性格の特徴をまとめると以下のようになります。

  • 穏やかでやさしい
  • 飼い主に忠誠心を持つ
  • メスよりもオスの方が寂しがり屋さん

このがっしりした見た目や凛々しい表情とは対照的に、優しくて穏やかな気質を持っています。猫は犬よりも気まぐれな生活を持つと言われていますが、メインクーンは他の猫に比べてとっても学習能力が高く賢いので、人間の言うことがわかるのか、飼い主にとても忠実でなつきやすいと言われています。協調性も高い方なので、家族として受け入れやすく小さなお子さんがいるご家庭、他の犬や猫などを飼っていても安心して一緒に生活することができます。また、少し運動できる場所さえあれば、どんな環境にも順応します。体が大きいので走るとかなり大きな音を立てることもありますが、鳴き声はこのライオンのような見た目からは想像できないほど穏やかです。

猫

4. メインクーンと暮らすには?

メインクーンと一緒に暮らすには、前述のように穏やかで飼い主にとっても忠実なので飼いやすい猫ではありますが、気をつけたあげたいポイントがいくつかあります。

4−1. 運動をさせてあげよう

メインクーンは大型な猫なので、成長して体重が重くなっていくのと比例して十分な運動が必要です。肥満防止、運動不足解消としてキャットツリーやキャットウォークのように猫が楽しんで遊べるグッズはもちろん、十分に走り回れる場所も必要でしょう。人と一緒に遊ぶことが大好きですから、家族の誰とでも楽しく遊んでくれるでしょう。また、大きく重くなっていくにつれて、そのつもりはなくても大きな体で家具などをひっくり返してしまうことがあるかもしれません。部屋の家具等が猫の体重で倒れたりしないかどうか確認しておきましょう。

4−2. ブラッシングをしっかりしてあげよう

長毛種である、メインクーン。被毛はしっかり毎日お手入れをしてあげるのが理想。抜け毛が少ない晩秋から春にかけては、少なくとも週2、3回は心がけましょう。具体的にはブラッシングで絡まって毛玉になるのを防ぎましょう。また、被毛を滑らかにするためにコーミング(クシで梳く)もしてあげましょう。お手入れのコツとしては、子猫の時から習慣としてブラッシングやコーミングをしてあげるようにして、グルーミングは楽しい!と思ってもらいましょう。猫との毎日のコミュニケーションにもなりますね。

4−3. 栄養のバランスを考えてあげよう

大型の猫ちゃんは肥満になりやすいので運動と共に栄養のバランスの取れた食事を慎重に管理する必要があります。体型に締まりがなくなったとき、体重が増え過ぎないように日頃から注意して猫を観察するようにしましょう。

5. メインクーンの歴史

メインクーンはアメリカ原産の長毛種とされていますが、実はニューイングランド地方に入港した船の乗組員によって持ち込まれたものでそこから現地の先住猫と交配により、この品種ができあがったと考えられています。その後、1985年ニューヨークでレオという名のタビー模様のメインクーンがベストキャット賞を受賞。レオはその後、自身の息子に敗れる1900年まで、ボストンキャットショーで勝利し続けました。

6. メインクーンにおすすめのキャットフードは?

  1. 室内で飼育されることが多く、おとなしい性格のメインクーンには、室内飼育の猫用に適した下記のフードがおすすめです。
    ヒルズ サイエンス・ダイエット 室内猫の毛玉・体重ケア アダルト 1~6歳 成猫用 チキン(インドアキャット アダルト)
  2. 運動量が少なく肥満になりやすいので、もし肥満傾向にある場合は体重を管理するための専用フードを給餌するのが良いでしょう。
    ヒルズ サイエンス・ダイエット 減量サポート 1歳以上の成猫・高齢猫用 チキン

 

千葉 路子
『月刊WAN』編集長、『DOG FAN』編集長など、愛犬雑誌の編集に約30年携わってきました。現在は老犬2匹と暮らしながら、ペットのためのフィットネスを研究しています。ads@ka3.so-net.ne.jp

関連するペットケア情報

ペットケアセンター