子猫の6ケ月健診のすすめ

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ペットに最適なフードを見つけましょう。

ペットに最適なフードを見つけましょう。

ペットに最適なフードを見つけましょう。

子猫を迎い入れたら、まずすることと言えば動物病院に行くことですよね。子猫の週齢によって、必要なケアの内容は変わりますが、一般的に生後2~3か月は、身体検査やワクチン接種のために何回か子猫を動物病院に連れて行く必要があります。猫で接種すべきとされているコアワクチンは、子猫が16週齢 になるまでに接種を済ませておくのが理想です。.Female veterinarian holding a black kitten.

一連のワクチンも打ち終わって、お家にだいぶ慣れてきた頃の健康診断も検討してみませんか。この生後半年を目安に行う6ケ月健診は、子猫の成長や発達が順調に進んでいるかどうかを確認できる良い機会になります。また、これから気を付けたいことや、避妊・去勢手術のこと等も相談できます。

6ケ月健診の内容とは

実際に動物病院では次のような健康チェックが実施されます。

  • 体重測定:猫の品種、あるいは骨格に見合って成長しているかどうか確認されます。体重に問題がある場合には、獣医師からフードの変更をアドバイスされることがあるかもしれません。高品質の子猫用フード であれば、子猫の成長と健康に必要な栄養素をきちんと摂取することができます。
  • 全身から目、耳、手足、歯等の細かいところまで詳しくチェックされます。子猫はこの時期までに概ね永久歯が生え揃い、乳歯は通常自然に抜け落ちますが、残ってしまっている場合は獣医師から処置を勧められます。
  • 消化管内の寄生虫駆除とノミ駆除の対策がまだされていない場合は、それを勧められるでしょう。さらに、ASPCA(アメリカ動物虐待防止協会)は、8週齢から5か月齢までの間に子猫に避妊手術または去勢手術を受けさせることを推奨しています。まだ受けていない場合、獣医師はそのメリットについて説明し、手術を受けるかどうかの相談に乗ってくれます。手術をする場合には、望ましい実施時期について教えてくれるでしょう。 なお、動物病院によって健診内容の詳細は異なるので、事前に確認しておきましょう。
  • 動物病院の通院をラクにするヒント

    猫は一般的にストレスには弱く、いつもと違う慣れない状況や人、場所等は苦手です。特に動物病院となると、多くの猫にとって「嫌い」な場所になりがちです。とはいっても、今後動物病院には行かないわけにはいかない状況も起こるでしょうし、何よりも病気にならないように定期的な健康診断は受けておきたいものです。動物病院への通院の鍵は、まずキャリーに慣れるところから始まります。キャリーにはさまざまな大きさがあり、素材も硬いプラスチックや布などいろいろです。飼い主が扱いやすく、子猫が快適に過ごせそうなものを選んで、定期的に洗ったり掃除して清潔に保ちましょう。子猫のお気に入りのおもちゃや毛布を入れておくと、その環境の中で安心させるのに役立ちます。本当に使用する前に、まずは慣れてもらうために前もってキャリーを家の中に置いて、キャリーのドアを開けたまま、おやつやおもちゃを入れたりしてみましょう。子猫にとってそこが楽しくて安全で居心地のいい場所になるようにしてください。さらに外出に慣れるように、ちょっとしたドライブに連れ出すのもよいでしょう。

    猫の心を落ち着かせるといわれるスプレーをキャリーの中に吹きかけておくのもよい方法です。このスプレーは猫のストレスを軽減するフェロモンを含有しています。動物病院で相談してみてください。

    キャリーでの外出に慣れたら、次のポイントは動物病院への外出が子猫にとって好ましい経験になるように子猫を安心させることが重要です。飼い主自身も動物病院は様々な動物がいたりするので、少なからず緊張したりドキドキしたりするものですが、できるだけ落ち着いた態度を心がけましょう。また、獣医師や動物病院のスタッフは、動物の扱いには慣れているものの、状況によっては飼い主がサポートしたほうが診察がスムーズに進む場合もあります。獣医師から協力を頼まれたら、優しくなでたり、静かな温かい声で安心させてあげるようにするといいでしょう。また、おやつを上手に使うのも、猫の通院に対する印象を良いものにすることに役立ちます。

    獣医師は、猫の健康や食事、行動についての最も頼りになるアドバイザーです。子猫の時期に加えて、大人になってからも、半年から一年ごとの定期健診を受けるのが理想です。猫のお家での行動を記録しておくと、後々役に立つことがあります。また、猫について疑問を感じたことや、ちょっとおかしいかも・・ということはそのままにせず、必ず質問するようにしましょう。今後の猫の健康と幸せのために必ず役立つことになるでしょう。

Contributor Bio

高橋智司

編集責任者: 高橋智司
アソシエイト ディレクター  獣医師
プロフェッショナル獣医学術部
日本ヒルズ・コルゲート株式会社

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