子犬が吠える理由と適切なしつけ方について

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犬が吠える行為について

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吠えることは犬にとって自然な行動の一つです。ですから子犬は吠えながら成犬へと成長してゆくことを覚悟しなければなりません。しかし、もし吠えることをコントロールできるとしたら、あなたとあなたの家族も、そしてご近所も、もっと幸せになることができます。そのためには、子犬が吠える理由が何か、そしてどのようなしつけを行えばいいのかを学ぶことが大切です。

子犬が吠える理由

子犬が吠える理由はさまざまですが、以下にその例を挙げます。

コミュニケーション

自身の存在を知らせ、飼い主や他の犬とコミュニケーションをとるために吠えることがあります。

不安や孤独感

新しい環境、飼い主と離れてしまったときなど不安や孤独感から吠えることがあります。

飼い主の注意を引く

トイレがしたい、お腹が空いた、遊びたいなどさまざまな理由で飼い主の注意を引くために吠えることがあります。

興奮

始めて会う人や犬との出会いが興奮度を高めることで吠えることがあります。

子犬が吠えることと反抗期の関係

結論から言うと、生後6ヶ月~10ヶ月ごろとされる子犬の反抗期が「吠える」行動の理由となることはありません。ただし、成長と共に恐怖心が子犬に芽生える中で、警戒心が高まり吠えることが多くなることがあります。

子犬が吠えることをやめさせるしつけ方

子犬が吠える行動をコントロールするためのしつけは、以下の方法が役立つことがあります。

服従命令トレーニング

多くの人が、飼い犬が吠える声問題に悩んでいるなんていうことを耳にすることもありますが、それは驚くことではありません。吠えることが良いことなのか悪いことなのか、犬にはまったくわからないのです。というのも、吠えたときに無視されたり、「吠えるな!」と怒鳴られたりすることがあります。その一方で、怪しい見知らぬ人が近くに来たときには「吠えろ!」とけしかけられたりするからです。そこで、犬にルールを覚えさせるために役立つ、手始めのルールをお伝えしましょう。それは、「しずかに」「やめろ」と言われるまで吠えるのを許してあげることです。

関連記事: 子犬のしつけを成功させるトレーニング方法も是非ご覧ください。

「しずかに(ストップ バーキング)」は、叱るのではなく服従命令とすべきです。2~3回、犬が吠えるままにした後、警報を発したことを褒めてから、「しずかに(ストップ バーキング)」と言って目の前でおやつを持ちます。犬は、吠えていてはおやつのにおいを嗅ぐことができないため、すぐに吠えるのをやめるはずです。そうして2~3秒したら、ごほうびを与えます。吠えるのをやめてからごほうびを与えるまでの時間を徐々に延ばしていけば、たった1回の訓練で、2分間くらいで吠えるのをやめさせられるようになります。  

クンクン鳴いてもなだめず、無視

これは薄情に聞こえるかもしれませんが、子犬がクンクン鳴いても、なだめてはいけません。なだめることが実は事態を悪化させるということを理解しておきましょう。子犬はクンクン鳴いたことを褒められたと思って、これが習慣化してしまいます。実際に子犬が鳴き止むことを覚えるのに役立つのは、クンクン鳴いたときに子犬のところに戻って行かないことです。鳴いているときは無視して、鳴き止んだ時に褒めるようにすれば、クンクン鳴くことが解決策にならないことを覚えてくれるはずです。

どうしても吠えてしまう場合

しつけ以外にも、子犬が吠える理由を理解しそれを取り除いてあげること、また運動を取り入れ体力を消費させることで無駄吠えを減らすことが効果的なこともあります。

しかし、どうしても愛犬の過剰に吠える行動が手に負えず、悩みや心配が生じるようなら、専門家によるトレーニングや治療といった次のステップについての助言をかかりつけの獣医師に求めるようにしましょう。

Contributor Bio

高橋智司

高橋智司

編集責任者: 高橋智司
アソシエイト ディレクター  獣医師
プロフェッショナル獣医学術部
日本ヒルズ・コルゲート株式会社

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