猫もインフルエンザや風邪に感染しますか?

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ペットに最適なフードを見つけましょう。

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カゼやインフルエンザの本格的な流行シーズンになると、あなた自身は感染しないように努めると思います。しかし愛猫についてはどうですか。そもそも、猫はインフルエンザにかかったり風邪をひいたりするのでしょうか。

新型コロナウイルスについてはどうですか?

いつもペットのことを気にかけている飼い主としては、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のことを見聞きすると、自分とペットの間の感染リスクのことが心配になるかもしれません。現時点では、ペットの犬や猫、食品、または食品包装材などが他の動物や人への感染源になったという事実はありません。しかし、新型コロナウイルスの状況は刻々と変化しています。常に新たな情報が、世界保健機関から発せられています。これらの最新情報に目を光らせておくことが大切です。

これまでのところ、アメリカ疾病対策センター(CDC)からの、アメリカ国内の動物で、このウイルスが確認されたという報告はありません。また、犬やその他のペットがこのウイルスに感染したり、広めたりしたという報告もありません。とはいうものの心配な方は、獣医師に相談することをお薦めします。

ペットとの間で、お互い感染してしまうことはありますか?

もしあなたがインフルエンザや風邪に感染したとしても、ペットにうつしてしまうのではないかと、心配する必要は、あまりありません。スミソニアン誌によれば、H1N1型インフルエンザウイルスが飼い主から飼い猫にうつった例が確認されています。このウイルスは、猫から人にうつる可能性が考えられます。しかしこれは非常にまれなケースといえます。また、H1N1型ウイルス(別名豚インフルエンザ)がアメリカ国内でまん延していた2009年に、このウイルスが動物(この場合は豚)から人に感染したため、心配されたのです。

Striped gray cat with green eyes burries head as she lies on a bed

ウイルスの性質

猫は、ネコ風邪だけでなく、猫ヘルペスウイルスや猫カリシウイルスによる上部気道感染症にもかかる可能性があります。年齢にかかわらず感染は起こり得ますが、壮年期ほど免疫系が強くない幼年期や老年期の猫は特にかかりやすくなります。

VCA動物病院は、「猫は、感染している猫やウイルス粒子と直接接触したときに、ウイルスに感染します」と説明しています。さらに「ウイルスは、感染した猫の唾液や目と鼻からの分泌物に排泄されます」と付け加えています。ですから、愛猫を病気の猫に近づけないようにすることが大切なのです。

Love That Petによると、猫がネコ風邪や上部気道感染症にかかってしまった場合、そのウイルスが猫に留まってしまうことがあるそうです。そして「残念なことに、ネコ風邪から回復した猫が、一時的または恒久的なウイルスキャリアになることがあります。もうすっかり元気に見える猫でも、環境内にウイルスを排泄しているかもしれないことを意味するのです。」と説明しています。愛猫がネコ風邪にかかってしまったら、以後は症状の再発にも気をつけておかなければなりません。

愛猫がネコ風邪にかかっているかもしれないと思ったときは、次の症状に注意が必要です:

  • 不活発
  • くしゃみ
  • 鼻水
  • 発熱
  • 食欲がない、水を飲まない
  • 目やにや鼻水
  • 呼吸困難

これらの症状が見られたら、すぐに獣医師に連絡して、愛猫の診察をお願いしましょう。

治療と予防

愛猫にワクチンの定期的な接種を欠かさないことがペットの健康維持と病気の予防につながります。もう一つの重要な要素は、病原体を寄せ付けないこと、つまり、あなたが十分に、かつ頻繁に手洗いをすること(他の人にもそうするように頼むこと)、寝具・衣類・タオルを含めて感染エリアを消毒すること、そして病気かもしれない人や動物との接触を避けることです。

動物は他の動物から病気をうつされることがあるため、健康な猫と病気のペットを別々に離しておくことが重要です。動物では目やに、耳だれ、唾液を介して病原体が広まってしまうことが多いので、フードと飲み水の場所も別にしましょう。

前述のとおり、ネコ風邪が疑われるときは、すぐに獣医師に連絡してください。PetMDによると、「猫のウィルス性の風邪には治療薬はないので、治療は対症療法になります。目やにや鼻水をふき取って、目や鼻を清潔に保つ看護ケアが必要かもしれません」とのことです。治療法としては、抗生物質と脱水予防の輸液が考えられます。獣医師がきめ細かく治療計画を立ててくれるはずです。

療養中の猫には、たっぷりの愛情と気遣いが必要です。猫も、あなたの具合が悪いときには、きっと同じことをしてあげたいと思っているはずです。一緒に病気になってしまったら、ちょっと難しいかもしれませんが、元気になったらお互いにたっぷり愛情を注げることを楽しみに乗り切りましょう。

筆者紹介

クリスティーン・オブライエン

クリスティーン・オブライエン

クリスティーン・オブライエンは、ライターであり母であり、家の中を取り仕切るロシアン・ブルー2頭と暮らす長年の愛猫家でもあります。Care.com、What to Expect、Fit Pregnancyでも、ペット、妊娠そして家庭生活について記事を書いています。InstagramとTwitter(@brovelliobrien)でも彼女をフォローすることができます。

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